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無数にある議事録を、要件に落とし込む

建設プロジェクトでは、膨大な量の議事録やドキュメントが生まれます。しかし、その中から要件のみを整理するのは大きな負担です。本記事では、ReqManagerが議事録から要件を効率的に整理し、プロジェクトを推進する方法を解説します。

2025.07.17

多くの設計者は、プロジェクトの進行とともに増え続ける「情報の山」を経験したことがあるでしょう。基本設計から実施設計、そして工事関連図書に至るまで、各段階で数多くの会議が行われ、そのたびに仕様書や議事録、タスクリストが積み重なっていきます。

建築プロジェクトのライフサイクル全体では、議事録や要件に関するドキュメントが数百件に達することも容易に起こります。この情報の山を効果的に管理することは、本質的には要件管理の課題です。点在する要点を、誰もが追える1つの明確な要件へとどう落とし込むのか?本記事はこの課題について解説します。

情報過多が生む高いコスト

重要な要件が、何百ページもの議事録やメールに散在していると、次のようないくつもの問題が生じます。

  • タイムパフォーマンスの低下:設計者や施工担当者は、重要な要件を見つけるためにドキュメントを掘り返す作業に時間を浪費しがちです。勤務時間の約20%が情報探索に費やされている状況では、生産性が低下し、重要な意思決定が見落とされたり、重複したりするリスクが高まります。
  • ナレッジ継承の難しさ:プロジェクト途中で新しいメンバーが加わったり、主要な設計担当が離任したりすると、後任メンバーが状況を把握することは容易ではありません。非効率なナレッジ共有は単なる不便さではなく、大企業において年間で推定4,700万ドルもの生産性損失につながるとされています。組織のナレッジがドキュメントに埋もれるのを放置するのは、明らかに高コストな誤りです。
  • トレーサビリティの欠如:要件が多数のファイルに分散していると、なぜその設計判断がなされたのか、あるいはいつ要件が変更されたのかを追跡することが非常に難しくなります。各要件をその原文に結びつける簡単な方法がなければ、スコープの拡大や手戻りのリスクを抱えます。要件管理におけるトレーサビリティ不足は、プロジェクトが目標を達成できない主要因の1つであり、プロジェクト失敗の47%は要件管理の不備に起因するともされています。
  • 要件対応と整合性のリスク:設計者は、建築関連法令や社内基準、顧客要望などを同時に扱わなければなりません。要件を手作業で各種ドキュメントと照合するのはミスが起きやすく、要件の見落としは、設計ミスや手戻りという高コストにつながり得ます。

混沌から整理された要件管理へ:AIの活用

設計者は、この情報過多な状況からどのように要件へ昇華させればよいのでしょうか?ここで、AIを活用したReqManagerが、点在する無数の議事録を、整理された要件へ変換するために役立ちます。

ドキュメントを手作業で精査する代わりに、設計者はAIを活用して、プロジェクト内のあらゆるドキュメントから要件を見つけ、整理し、要約できます。目標は、プロジェクトが従うべきすべての要件とその意思決定の過程といった背景情報を含む「要件が一元管理されたプラットフォーム(Single Source of Truth)」を作ることです。

ReqManagerのAIはプロジェクトアナリストのように機能し、議事録やメール、社内基準、建築基準法などを構造化された要件情報へと要約します。すべての要件は出典元(原文)にリンクされるため、その要件の背後にある法文や議事録などを容易に参照できます。これにより、AIによって要約された要件がドキュメントと整合していることが担保されます。

AIを活用した要件整理の主な利点は次のとおりです。

  • 要件の抜け漏れ防止:会議で一度だけ短く触れられた要件であっても、すべての議事録とドキュメントを体系的に読み込むことで、人による見落としに対するセーフティネットになります。
  • 多数の参照資料への対応:ReqManagerは議事録だけでなく、建築関連法令・条例、社内基準などの外部ドキュメントもアップロードできます。AIはそれらを参照資料として要件を調査し、不足や矛盾がないかを確認することができます。
  • 時間効率の向上:情報を探してまとめる作業を自動化することで、設計者は創造的な設計業務により多くの時間を使うことが可能になります。情報探索に勤務時間の約5分の1が無駄になっているという調査結果もあり、要件が一元管理されていれば、チームは書類作業ではなく、より本質的な設計タスクに集中できます。
  • チームの共同作業を容易に:新たなプロジェクトメンバーが参画した場合は、何週間分もの議事録を共有する代わりに、AIによって整理された要件一覧で情報を共有することが可能になります。若手からベテランまで、チーム全体にとって共通の参照元となり、全員の認識を揃えます。ベテランは進捗を素早く把握でき、施主は要望が反映されていることを確認できます。
  • 変更履歴の追跡と根拠の参照:ReqManagerは、整理された各要件がどこから来たのかを参照できるようにします。なぜ特定の設計判断がなされたのか確認したい場合でも、発端となった顧客コメントや法文を遡れます。PMIのレポートによれば、このような追跡性は「リスクを減らし、チームの集中を保ち、スコープの膨張を防ぐことで時間を節約する」とされています。

個々のプロジェクトに最適化された要件管理

建設プロジェクトにおいて、プロジェクトごとに条件が異なるため、画一的なサマリーは機能しません。だからこそ、ReqManagerのAIは、各プロジェクトの文脈に合わせて最適化されます。

ReqManager_要件サマリーのサンプル画面

ReqManagerは、建物の用途(例:住宅・店舗など)と地域要件といった条件をもとに、参照資料から該当する要件に焦点を当てたサマリーを生成します。そのため汎用的なチェックリストと異なり、プロジェクトの固有スコープを反映した要件となります。データセットと建設領域のニーズに整合することで、要件まとめは経験に関係なくより平準化された品質で出力されます。

もっと賢く、プロジェクト要件を管理する。

AIがプロジェクト情報の整理と分析という重労働を担うことで、この標語は急速に現実になりつつあります。多くのプロジェクトのミスが要件管理の不備に起因する以上、AI を活用して明確さを高めることは不可欠です。

テクノロジーにより、設計者は情報過多に圧倒される必要なく、情報の山から簡潔な要件へと導かれることは間違いないでしょう。ReqManagerは、プロジェクトを前進させる、要件が一元管理されたプラットフォームを実現します。チームの足並みを揃え、情報を共有し、すべての要件が確実に反映されているという自信を持って進めます。


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