2回目の開催を迎えたRELEASE [AEC] 2026

RELEASE [AEC]は、建築・建設業界(AEC)における最新のテクノロジーを紹介するイベントです。
2025年11月にパリのPleyelで初開催され、Tektomeも第1回から参加しています。一般的な展示会とは異なり、出展企業が専用のデモスペースで実際の製品や技術を紹介する形式が特徴で、建築・建設分野の専門家を対象に開催されています。

第2回となる今回は、会場をパリのラ・ヴィレット地区にある科学産業博物館(Cité des Sciences et de l’Industrie)へ移し、出展企業や講演プログラムも拡充されました。

講演には、Henning Larsen、KPF、Benoy、Sweco Architectsなどの設計事務所から登壇者が参加。イベントの最後には建築デザイナーのThomas Heatherwickによる講演も行われ、その後、ArchitizerのVision Awardsの表彰イベントが開催されました。

プログラム全体を通して注目されていたのは、建築設計におけるAI活用です。特に、AIを試験的に導入する段階から、組織全体で継続的に活用できる業務プロセスへと発展させるにはどうすればよいか、というテーマが複数の講演で取り上げられていました。

Tektomeのブースでは、こうした議論にもつながるテーマとして、設計の承認前に行うレビュー業務をAIでどのように支援できるかを紹介しました。

RELEASE [AEC] 2026 のTektomeブース。大型スクリーンとBIMモデルを映したディスプレイの前で、スタッフが来場者とノートPCの画面を見ながら話している

昨年からの進化を紹介したTektomeブース

2回目の参加となった今回は、昨年のイベントでお会いした方々と再会し、この1年間のTektomeの進化をご紹介する機会にもなりました。

昨年の展示では、プロジェクトの要件や過去のプロジェクトで蓄積された知識を集約し、横断的に検索・活用する仕組みを紹介しました。

今年はそこからさらに発展し、蓄積された要件や知識を、実際の設計レビュー業務に活用する一連のプロセスをデモで披露しました。

要件の確認から設計データの検証、レビュー結果の共有、最終的な承認に向けた確認までを、一つの流れとして紹介しています。

会場の規模が拡大したことで、Tektomeを初めて知る方々にも多くお越しいただきました。

ブースではデモ動画を上映しながら、Tektomeがどのように設計レビューを支援するのかを具体的にご説明しました。

要件整理から設計レビューまで、一連のプロセスをデモで紹介

今回のブースでは、住宅プロジェクトのサンプルデータを使い、設計レビューの開始から承認前の確認までを紹介するデモ動画を上映しました。

建設特化のエージェント知能基盤「Tektome」を活用し、プロジェクトに必要な要件を整理したうえで、AIエージェントが図面やBIMモデルを検証する流れを紹介しています。

ブース(Stand 6)のスクリーンで上映したデモ動画。住宅プロジェクトのサンプルを題材に、要件の整理から承認前の確認までを一続きで追っています。

<デモ動画の内容>

  1. 建築関連法規や企業独自の設計基準を、レビューに利用できるモジュールとして設定
    1. プロジェクトの概要、EIR、防火計画、会議の議事録などから、プロジェクト固有の要件を抽出。それぞれの要件について、元となる文書の該当箇所を参照できるように準備
  2. AIエージェントが整理された要件と図面・BIMモデルを照合し、適合状況を確認
  3. 必要な数値が明示されていない場合には、測定や計算を行いながら検証し、各項目を「適合」「不適合」「判断保留」に分類。判断の根拠となる情報も併せて提示
    1. 検出された問題は、レポートや1ページのサマリー、BIMモデルに紐づくBCF形式の課題情報として出力でき、関係者への共有や修正対応に活用
    2. 設計データが更新された際には、未解決の課題を踏まえて再度レビューを実施
  4. 注釈付きの図面、BIMモデルの表示、ダッシュボード、レポートなども共通の情報をもとに生成され、各要件の確認結果や判断根拠を追跡

今回のデモでは、単に個別のチェック作業を自動化するのではなく、要件整理から検証、結果の共有、設計変更後の再確認までを一貫して支援する仕組みを紹介しました。

これにより、承認前の段階で、どの要件が満たされているのか、どこに問題が残っているのか、まだ確認されていない項目は何かを把握できます。

AIの実験的な活用から、実務への展開へ

今回のRELEASE [AEC] 2026では、建築・建設業界におけるAI活用の議論が、技術の可能性を探る段階から、実際の業務で継続的に活用する方法を考える段階へと進んでいることが印象的でした。
複数の講演でも、個別のAI活用事例を紹介するだけでなく、設計事務所が新しい技術を組織全体の業務プロセスにどのように組み込んでいくかが議論されていました。

こうした流れの中で重要になるのは、AIによって個々の作業を効率化するだけでなく、日々の業務で生まれる知識や判断を蓄積し、次のプロジェクトでも活用できるようにすることです。

Tektomeが目指しているのも、図面や要件、過去のプロジェクトで得られた知識、設計レビューでの判断結果などを組織の資産として蓄積し、AIエージェントを通じて活用できる環境です。

今回のデモでは、その考え方を設計レビューという具体的な業務を通して紹介しました。

昨年の要件・知識の集約と検索から、今年はそれらを活用した一連の設計レビューへ。
RELEASE [AEC]への2年連続の参加は、Tektomeの製品がどのように進化してきたのかを紹介するとともに、建築・建設業界におけるAI活用の方向性を考える貴重な機会となりました。

当日、Tektomeのブースへお越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

NEXT STEP

Tektomeのデモをご覧ください

Tektomeでは、法規や設計要件の整理から、図面・BIMモデルの検証、レビュー結果の共有まで、AIエージェントを活用した業務支援をご紹介しています。

RELEASE [AEC] 2026で紹介したデモにご興味のある方や、設計レビュー業務の効率化を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。